 | これまで,本船上でデジタルカメラによって撮影された写真画像は,陸船間メールの添付書類として陸側に送付されておりました。しかし,電子画像はもともと圧縮されているとはいえ,画像サイズは1枚あたり数十から百数十キロバイトにもなる(インマルサットB−MIUで1枚の送付で300円から1000円程度)ため,高価な衛星回線を利用することがためらわれておりました。通信費は撮影された画像のサイズ(解像度)によって大きく変わりますので,知らずにカメラを高解像度の設定にして使用すると,1枚あたり数千円の通信費がかかってしまうこともあります。
そこで,今回は「 通信費を削減するためにはどのようなデジタルカメラがよいか 」を考えてみます。
(画素数について) 通信費は画像のクォリティとサイズに比例しますから,いずれもレベルの低いものが望まれます。最近のデジカメは,300万画素とか400万画素とかを宣伝していますが,画素数が多ければそれだけ転送すべき情報が多くなるため,通信費がかかってしまいます。間違って,高画素のまま撮影し,送付してしまいますと後で高額な通信費に悩まされることになりますので, 画素数は130万程度 に抑えることが必要です。また,ファイルサイズが小さくなる低画質に設定可能なことも必要です。
(パソコンに容易に取り込めること) 船舶メールに添付した形で画像を送るためには,撮影した画像をパソコンに取り込まなくてはなりません。船舶上で一番取扱易い方法は, フロッピー・ドライブから取り込む方法 でしょうから,この方法がサポートされている必要があります。しかし,最近のノート型PCでは,標準ではフロッピー・ドライブをサポートしていないものもありますので,その場合には USBの使用 がよいでしょう。従って,USB接続もサポートされている必要があります。
(単焦点で充分だがマクロは必要) 最近では,ほとんどのデジカメがズーム付きとなっていますが,比較的近くで撮影する船舶上では,遠くの景色を引きつけて(望遠で)撮影することはありません。従いまして 単焦点のカメラで充分 ですが,小さい部品等を近接撮影することが多いことから考えて, マクロ機能(近接撮影機能)は必須 となります。
(ストロボ) 室内撮影が多いことから,ストロボは必須。但し,到達距離はさほど必要ない。 (安価であること) 当然です。
以上から考えて,マリンフォネットは現在のところ以下の2機種を候補としてあげました。
●CAMEDIA C−100 (オリンパス)
●FinePix1300 (富士フイルム) いずれも本体実勢価格は2万円程度です。 (FinePix1300の特長) −慣れるとモードダイアルが使いやすい −スマートメディアでフロッピー・ドライブから読み込み可能 −標準で70cm〜無限遠,マクロでは8〜15cmでの撮影が可能 −70cm〜3mまでのストロボ撮影が可能 −USBケーブルは標準添付 −フロッピーディスクアダプタはオプション −使用できる画像の精細度()内は凡そのサイズ 1280×960ピクセルのFINE(約610KB) 1280×960ピクセルのNORMAL(約310KB) 1208×960ピクセルのBASIC(約160KB) 640×480ピクセルNORMAL(約90KB)
(C−100の特長) −フロッピー・ドライブから読み込むためにはスマートメディアが必要 −標準で60cm〜無限遠,マクロでは25cm〜無限遠での撮影が可能 −ストロボ撮影は通常2.5m以下 −USBケーブルは標準添付 −フロッピーディスクアダプタはオプション −使用できる画像の精細度 1280×960ピクセルはSHQ,HQの2モード 1024×768ピクセルはSQ1モード 640×480ピクセルはSQ2モード
−撮影後320×240ピクセルにサイズダウン可能 −撮影後カラーを白黒画像に変換可能 (マリンフォネットのコメント)
C−100は,スマートメディアが標準添付されていません(別途購入の必要があります)が,マクロモードとストロボ撮影の範囲が広いこと,そして撮影後にですが,画像を 320×240ピクセルにサイズダウン (ファイルサイズがおよそ1/4になります)できたり白黒(10%程度のサイズダウンが可能)に変換できることから推薦に,FinePix1300を準推薦とします。
推薦: CAMEDIA C−100 (オリンパス) 準推薦: FinePix1300 (富士フイルム) →解像度はどの程度必要か? 
|  |