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 陸本船上でデジタルカメラによって撮影された写真画像を,船舶メール添付ファイルとして陸上に転送することが最近多くなってきました。画像ファイル送付にあたって心配なことは,通信費がいかほどかかるものか,ということでしょう。
最近のデジカメは,高画質指向になっており,プリンタでA3版程度に引き伸ばしてもOKなように,画素数の多いものが増えてきました。では,一般的に言って船舶用としてはどのくらいの性能が必要なのでしょうか。
比較的安い価格のデジカメは,1280×960ピクセル(130万画素クラス)のものが主流です。これですとサービスサイズ程度の引き伸ばしには充分耐えられます。しかし,それ以上となると,最近の傾向のように高画質のものが望まれます。
それでは,実際の画面を交えて船舶用としてどの程度の画質が必要なのかを見てみましょう。

この写真は,機器のPC板を撮影したものです。この写真の細部がどのように写っているのかを次に解像度別に見てみましょう。なお,上の写真は640×480ピクセルで撮影したものを320×240ピクセルにサイズダウンしたものです。

これは最初の写真の中央部を拡大したもので,解像度は,320×240ピクセルのものです。確かにICの詳細はよくわかりませんが,全体がどのようなPC板であるかと言うことは最初の写真を見てもよくわかります。

これは同じ部分を拡大したものではありますが,もともとの解像度が640×480ピクセルで撮影したものです。ICに印刷されている文字は読めませんが,PC板の配線まで確認できるレベルになりました。

これは,同様に1024×768ピクセルで撮影されたものの拡大です。上の2枚より精細度が上がっていることはわかりますが,思ったほど鮮明ではありません。 ここで,それぞれをインマルサットBのMIUでメール添付送信した場合の通信費概算を見てみましょう。数字は画像転送部分のみ,()内はモデムネゴ時間を含む総通信費の概算です。
320×240ピクセルの場合: 約188円(約259円) 640×480ピクセルの場合: 約592円(約666円) 1024×768ピクセルの場合: 約1073円(約1147円) このように,精細度によって通信費にはかなりの差が生じます。従って,必要最小限の解像度で画像を転送する必要があることがわかります。
さて,最後の1024×768ピクセルで撮影した画像はなぜ期待したほどに高精細にならなかったのでしょうか。このようなことになる原因は次の通りです。 (1)ピントがわずかにずれた(近接撮影時に多い) (2)手ぶれがあった(振動衝撃のあるところでは特に多い) これらは,船舶内での撮影では頻繁に起こりそうなことであって,これから考えても1280×960ピクセルを超えた解像度は船舶では特殊な場合を除いて必要ないと言えます。なお,上記のような原因は,暗いところで撮影するとさらに強く影響が出てきます。
結論: 物の形がわかるだけなら320×240ピクセルで充分 細かい傷,クラックなども640×480ピクセルかまたは1024×768ピクセルでよい。但し,できるだけ近接して撮影し,送信前に画像を確認してできるだけ低解像度のものを選ぶ。
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